2019年05月09日

来た、見た、驚いた!

 バレンシアCFオフィシャルアカデミー和歌山校では、体験参加・見学をいつでも受け入れています。昨日も、田辺地域から小学4年生のプレーヤーが体験参加してくれました。遠方から来てくれるのですから、将来に十分な可能性を持ったプレーヤーであるのは間違いありません。その子の保護者の方は、トレーニング終了後、「こんな速いテンポでのトレーニングは、経験したことがない」と話してくれました。

 私たちが目指しているのは、世界基準を目指すプレーヤーを育てることです。そのためには、テンポの速いトレーニングの中で、高い集中力を維持し、周囲を見て次のシーンを思い描き、チームメイトとコミュニケーションを取りながら、正確なプレーをする、そのようなトレーニングに常に身を置きながらレベルを上げていくことが必要だと考えています。

 そして、私たちがアカデミーのトレーニング・メソッドの基盤としているのが、育成指導のパラダイムの転換です。サッカーを一つ一つの要素に分解し、それぞれの要素を取り出してトレーニングし、それを組み合わせることで育成指導が成り立っているという、従来のパラダイムから、サッカーの本質がシミュレーションされている状況のトレーニングの中で、テーマとする課題に取り組むことでレベルアップを図るという育成指導パラダイムへの転換です。

来た、見た、驚いた!


 このパラダイムに基づいて、私たちのトレーニングでは、次の点を最重要視しています。
◇サッカーの本質は、ゴールがあり、その攻防で激しくボールを奪い合い、攻守の切り替えが連続して発生することである。そのような設定のメニューをトレーニングの中心とする。
◇プレー中は、常に周囲の状況を把握し、次のシーンを瞬間的に感じ取り、自分のすべきプレーを選択する。これらを遂行していく高い集中力とその持続力、仲間と連携するためのコミュニケーション能力などのサッカー脳を、上記トレーニングで鍛えていく。
◇コーチは、テーマに即したトレーニング・メニューを設定するだけでなく、プレーヤーを“ゾーン”へ導く声掛けや、トレーニングのテンポを維持するように工夫する。

 これらのことは、私たちがヨーロッパで最高位のコーチ資格を持つ中谷吉男氏(バレンシアCFアカデミージャパンDIRECTOR)や、氏が招いてくれたスペイン人コーチたちとの10数年にわたる交流の中で、実際にその指導に間近に接し、また実際にバレンシアに赴き、学び取ってきたことです。書籍や映像資料を見るだけで一朝一夕に身につけることは絶対にできません。

 その中で得た確信を、地元和歌山から世界を目指すプレーヤーたちに全力で伝えていくことが、私たちを導いてくれた方々への恩返しであると考えています。

 一人でも多くの少年少女プレーヤーが、私たちのアカデミーに来て、体験参加してみて、そのトレーニング内容に驚いて、アカデミーに加入し、世界基準への扉を開けてくれることを願っています。

 昨日、体験参加してくれた少年が、帰りの車の中で、「お母さん、バレンシア・アカデミーはすごいよ。トレーニングはハードだけど、めちゃくちゃ楽しい。このアカデミーでトレーニングしていったら、きっとうまくなる。僕、バレンシア・アカデミーにぜったい入りたい!」って話してくれていたら、嬉しいなあ。

Posted by Okuno at 16:00│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。